皆さま、こんにちは。
オーストラリアには、スタジオジブリ作品に登場する場所のモデルでは?と噂される場所がいくつかあります。
中でも有名なのが、タスマニアの小さな町、ロスにあるベーカリー。
『魔女の宅急便』に登場するパン屋さんのモデルではないかとの噂があり、日本からだけでなく中国、台湾、韓国などの国々からもたくさんの観光客が訪れる場所です。
こちらが噂のパン屋さん『ROSS VILLAGE BAKERY』。
ロス訪問記は後日改めて書きたいと思います。
他にはメルボルンのシンボル、フリンダースストリート駅の時計塔。同じく『魔女の宅急便』に登場する時計塔のモデルではないかという説があるそうです。
もっとも、そういった噂のある時計塔は他の国にもいくつかあり、見比べるとフリンダースストリート駅のものはちょっと苦しい気が…。いずれもスタジオジブリが公式に認めているわけではなく、あくまで噂だとのことですが、ジブリファンには嬉しいスポットですね。
写真右側に写っている時計塔のことだと思われるのですが、あんまり高くないのです。
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今回ご紹介するのは、『千と千尋の神隠し』に登場する水上列車のモデルではとの噂がある、西オーストラリア州バッセルトンの桟橋。
そっくり!というわけではないのですが、ビーチから沖へ向かって延々と桟橋が伸びている光景はなんとも言えない雰囲気があり、その上には実際にトロッコ列車が走っています。
パースから少し離れており、気軽に行けるとは言い難いバッセルトン桟橋。果たして観に行く価値があるのか?レポートしたいと思います。
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『千と千尋の神隠し』における水上列車
ご存知の通り、『千と千尋の神隠し』といえば、日本の映画史に残る興行成績を記録した、スタジオジブリの代表作の一つ。個人的にもジブリ作品の中で一番好きな映画です。
水上列車は物語の終盤に登場しますが、体が透けた影のような乗客たちや、物悲しい雰囲気のBGMなどと相まって、とても印象的なシーンです。
(勝手に画像を使うとたぶん怒られるので、DVDを借りたり金曜ロードショーで観たりしてご確認くださいませ。)
バッセルトン桟橋とは
バッセルトン桟橋は1800年代の半ば、今から150年ほど前に作られたもので、木造の桟橋としては南半球で最も長い桟橋だそうです。
英語ではBusselton Jettyという名前で、元々は木材を運ぶ目的で作られたものだそうですが、現在ではその役目を終え、町のシンボルとして多くの観光客が訪れるスポットになっています。
パース近郊の代表的な観光スポットの一つで、写真集やカレンダーなどにも写真がよく登場します。
あまり写真が上手くないですが、トロッコ列車とバッセルトン桟橋。
プロの写真家さんの写真ってなんであんなにすごいんでしょうね。
バッセルトンへの行き方
パースとバッセルトンの位置関係はこんな感じ。
バッセルトンはパースから南へ車で4時間ほどのところにあります。
短期の旅行ではレンタカーを利用するか、South West Coach Linesというバス会社がバッセルトン行きのバスを運行しています。このバス会社は、他にもファームジョブで知られるドニーブルックや、ワイナリーで有名なバーガレットリバーエリアへ行く便も持っているようです。
ウェブサイトから予約が可能で、パースシティからの場合、料金は往復で80ドルほど。バスはシティの南、エリザベスキーのバスターミナルから出ています。トップページの《Book Online Now》をクリックして、出発地を「Perth Elizabeth Quay Busport」、到着地を「Busselton」にして日付と時間を選べば予約できます。
パースから日帰りで行く場合、朝7時半のバスに乗ってバッセルトンには11時過ぎごろに到着。帰りは17時半のバスに乗って、20時半ごろパースに戻ってくるスケジュールになると思いますが、便数が多くありませんので、バスを逃さないようご注意ください。
バッセルトン桟橋に到着
到着後、バスストップから10分ほど歩くと、桟橋が見えてきます。
桟橋はビーチから沖合へ、2km近くに渡って続いています。真っ青なビーチに白い桟橋が伸びていく光景はなんともフォトジェニック。
先端には小さな観測所があり、階段を降りて海の中を観察できるようになっています。
桟橋の入り口にあるショップで、チケットを購入して出発します。
桟橋の上を歩いて渡るだけだと、チケットは3ドル。トロッコ列車は13ドルですが、運行本数と座席があまり多くないので、あらかじめ電話かメールで予約をしておくか、早めに行ってチケットを買っておくほうが良いと思います。
今回はバスの時間の都合上、こちらには乗らずに徒歩で先端まで行くことにしました。なにせ2㎞近くの長さがあるので、行って帰ってくるだけでもいい運動になります。
桟橋を歩いていると、向こうからトロッコ列車がやってきました。
時間と予算に余裕のある方は、ぜひ乗ってみてください!
途中、両脇とも柵がなくなる場所があり、けっこう怖い…
橋の途中では釣りをしている人がいたり、若者が豪快に海に飛び込んでいたり。地元の人も楽しんでいるようです。
先端近くにはトロッコ列車の駅があります。ここは映画の雰囲気を少し感じさせるかも。
先端に到着。ビーチからの距離は1.841km。よく歩きました。
観測所はスタッフの方の案内のもと、海の中へ入っていく形で階段を下りていきます。(別料金)
とても小さな施設で、時間も15分程度で終わってしまいますので、こちらはお好みで。
このように階段を降りて海の中へ入っていくと…
窓ガラスの外はこんな光景に。
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今回は日帰りで行ってきましたが、ビーチ近くのカフェでちょっとコーヒーを飲んだり周りの写真を撮ったりしながら、徒歩で桟橋を歩いて戻ってきたら思った以上に時間が経っており、ちょうどよい時間に帰ることが出来ました。
ビーチものんびりした雰囲気で、桟橋を眺めながらランチを食べたりコーヒーを飲んだりするだけでも楽しい場所です。
バッセルトンの町には宿泊施設もあり、サンセットを観ながらトロッコ列車に乗るガイドツアーや、夜のツアーなどもあるようですので、泊まりでゆっくりと訪れてもいいかもしれません。
映画に出てくる水上列車とはそれほど似ているわけではありませんし、行きやすい場所でもありませんが、綺麗なビーチと迫力ある桟橋はとても魅力的でした。
旅行日程や予算に余裕がある方にはぜひおすすめしたい場所です。
※
チケット料金などの情報は2017年1月に訪れた際のものです。ツアーの催行状況はシーズンや曜日などで変わる場合がありますので、バッセルトン桟橋のウェブサイトなどでご確認ください。
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