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バレンタインデー直前!大切なあの人にネクタイを贈りたい女性の皆様へ

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皆さま、こんにちは。

もうすぐバレンタインデーですね。僕は滅多に買い物できないくせに伊勢丹や三越、松屋銀座などの百貨店をうろつくのがけっこう好きなんですが、この時期はチョコレートやギフトを買い求める女性のお客さんで賑わっています。

百貨店の商品の中で、プレゼントの定番のようになっているのがネクタイ。同僚や彼氏、旦那様やご家族など、贈る相手の顔を思い浮かべながら、どれが似合うだろうと選んだ経験のある方も多いことと思います。

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でもちょっとお待ちください。ネクタイは、実はとても難易度が高いアイテムだったりします。
せっかく贈るのなら、ぜひ使ってもらいたいものですよね。ですが選択を間違えると、間もなくしてクローゼットの片隅に追いやられ、そのまま戦力外扱いとなりかねないのがネクタイというアイテムなのです。

今回はプレゼントとしてのネクタイについて考えた上で、それでもネクタイを贈りたい女性の皆さまのために、これなら外さない!という鉄板アイテムをご紹介したいと思います。

なぜネクタイは難易度が高いのか?

ネクタイって…よく分かんなくないですか?

先日も百貨店のネクタイ売り場で、店員さんに相談しながら一生懸命にネクタイを選ぶ若い女性の姿がありました。

ネクタイって本当に分からなくて…

と苦笑いしながら、随分と長い時間悩んでいる様子でした。
女性は日常的にネクタイを締めることはほとんどありませんから、分からないのも当然。それどころか、実は僕たち男性ですらよく分かっていなかったりするのがネクタイなのです。

謎の布切れを首からぶら下げるとなぜかしっかりしているような雰囲気が出て、逆に外した途端にカジュアルになる。一体あの布は何なのでしょうか。
1本数万円もする高級品もあれば、1,000円くらいで山積みにされているネクタイもたくさんある。なんなら100円ショップですら手に入ってしまう。

実際に日々使用する男性ですらも、よく分からぬままとりあえず買っている人も多いのです。ネクタイなんて何でもいい、くらいに思っている人も…

男がこれでは、女性にとってよく分からない存在なのも仕方がありません。

意外と好みが分かれたりする

たくさんのジャンルやスタイルがあり、アイテムの種類も膨大な女性のファッションに比べて、男性のスーツスタイルはある程度ルールがあり、アイテム数も限られています。

その割にデザインが多数あり、装飾性が強いのがネクタイ。ネクタイにこだわりがあり、他の人に選ばれるのを嫌がる人ももちろんいますが、いつも1,000円のバーゲン品ばかり買っている人でさえも

「これはなんかちょっと違うな…」

なんて妙なこだわりを見せたりします。

「〇〇さんっていつも何色のネクタイ締めてるっけ~」

と同僚やお友達と相談しながら選んでいる女性をよく見かけますが、例えお相手の男性の好きな色を選んだとしても、それ以外の理由(デザインなど)であまり使ってもらえない可能性が出てくるのがネクタイの難しいところです。

ネクタイは消耗品

一度買うとずっと使えるようなイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、実は消耗品の要素も強いのがネクタイです。

ポリエステルを使った安売りのネクタイは意外と耐久性があって自宅で洗濯できる場合もありますが、シルクなどの繊細な素材を使った高級品は、実は取り扱いが難しいものです。

せっかく高いお金を出してプレゼントしたのに、何かの拍子にシミができてしまったら、あるいはどこかに引っ掛けてほつれてしまったら…一発で使えなくなってしまう可能性があるのです。

大切なあの人は、お昼休みに入ったラーメン屋で一度ネクタイを外す手間を惜しまない人か?疲れて帰ってきた後でも、丁寧に緩めて保管できる人か?一度想像してみましょう。

 

こちらは今から十ウン年前、僕が成人式を迎えた際に、姉がお祝いに贈ってくれたバーバリーのネクタイです。

きれいな色で手触りも良く、素晴らしいネクタイだったのですが、残念ながらシミとほつれが目立つようになり、引退してクローゼットの中で余生を過ごしています。

それでもネクタイを選びたいあなたのために

ここまでお読み頂いて、「ネクタイって値段のわりにリスクが高いかも…」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。個人的には、もし女性からネクタイをプレゼントしたいと相談を受けたとしても、あまりオススメはしないと思います。

それでもネクタイを贈りたいという女性の皆さまのために、どんな相手にも喜ばれるネクタイを考えてみました。ぜひ検討の材料にしてみてください。

おすすめは「ネイビー」一択


まず色ですが、外したくないなら紺で決まりです。

「彼はグリーンが好きだから…」とか、「プレゼンで成功してほしいから情熱的な赤を選びたい」とか、色々あると思いますが、一旦置いておきましょう。

分かっています。多くの女性の皆さまがこう思ったことでしょう。

「・・・え、地味じゃね?」


はい。地味です。そして無難です。
しかしこの無難な紺、ネイビーこそがネクタイの基本。どんなスタイルにも合わせやすく、最も使い勝手が良いものなのです。

すでにお相手の方が持っているかもしれませんが、ネイビーなら何本持っていたっていい。それくらいの万能戦士です。


デザインですが、まずおすすめするのは無地。いわゆる「ソリッドタイ」と呼ばれるものです。
色も地味なら柄も地味じゃんとお思いの皆さま、ネイビーの無地ほど使いやすいネクタイはそうそうありません。下の写真をご覧ください。

ベーシックな白シャツと、同系色の紺無地のスーツにもよく合いますし、


爽やかさが人気の、ブルーストライプのクレリックシャツとの相性も抜群です。


ネイビーは落ち着いた雰囲気でありながら、清潔さ・爽やかさもあり、洗練された大人の男の雰囲気もあります。忙しい朝にネクタイを選ぶ暇が無いときは、とりあえずこれを選べば何とかなる。そんな鉄板アイテムです。

彼氏や旦那様が紺無地のネクタイを持っていなかったら、ぜひプレゼントしてみてください。また、例えば就職活動中の弟さんにプレゼントするのも良いでしょう。

就活生と言えば、爽やかさ・若々しさを出すためにブルーのレジメンタル(ストライプ)を締めている方が多いですが、紺無地は将来的に必ず役に立ちます。


他には「小紋柄」と呼ばれる、小さなパターンを均等に配したデザインも定番。もちろんベースの色はネイビーです。

水玉もとても良いですが、ドットが大きければ大きいほどカジュアルで可愛らしい印象になるので、小さめのドットのものを選ぶとビジネスシーンでも使いやすいでしょう。

 (画像:東洋経済オンラインより)

水玉ネクタイ一筋でおなじみ海部俊樹元総理や、ネイビーの水玉ネクタイをこよなく愛するイタリアのベルルスコーニ元首相のように、彼のトレードマークとなるかもしれません。

上記をまとめると、まず一番のおすすめは以下のようになります。

色:ネイビー
柄:無地、小紋柄または小さめの水玉

じつはこれらのネクタイは、僕が偉そうに言うまでもなく、最もクラシックなネクタイと言える存在。まずこれを選べば間違いのない、定番にして王道なのです。

ネイビーのおすすめネクタイ

紺無地のネクタイでおすすめしたいのが鎌倉シャツ



その名の通り、鎌倉に本店を構える人気のシャツ専門店ですが、ネクタイもお手頃な価格で良質な品揃えがあります。東京都内にお住いの方ですと、丸の内や銀座、新宿などに店舗があります。

僕自身も数年前に買った鎌倉シャツのソリッドタイを愛用しているのですが、とても合わせやすく、締め心地も良い優秀なアイテムです。なんだかんだで一番よく使っていますし、大好きなネクタイです。

実は先ほど登場したこちらも鎌倉シャツのネクタイ。

僕が愛用しているのは「50oz English Twill」というシリーズの紺無地です。
シルク100パーセントの柔らかく、ふっくらとした商品なので、ネクタイを美しく結ぶ上で大きなポイントであるディンプル(結び目の下のくぼみ)も、綺麗に作ることができます。

現在は残念ながらラインナップから外れているようですが、とにもかくにも一度お店やウェブショップを覗いてみることをおすすめします。

国産のネクタイブランドFAIRFAXの製品もおすすめです。こちらは一見ただの紺無地ですが、近くで見ると織りが入っていて、高級感があります。
FAIRFAXのネクタイは百貨店での取り扱いも多いので、見つけやすいと思います。

 


小紋柄や水玉もスタンダードな柄なので、多くのネクタイブランド、ラグジュアリーブランドの商品を見つけることができると思います。

あれ?レジメンタルは?

あなたが駅で10人のサラリーマンとすれ違ったと想像してみてください。その10人中7人か8人くらいが締めているネクタイが、このレジメンタル(ストライプ)です。

 


7~8人はちょっと言い過ぎかも。


どこの百貨店のネクタイ売り場でも、街のスーツ屋でも、100円ショップのネクタイ売り場でも、かならず見かけるのがこのレジメンタル。ネクタイと言えばこのデザインを思い浮かべる方も多いと思います。

ですが、このレジメンタルも実はけっこう難易度が高いのです。


「レジメンタルは元々イギリスの連隊旗のデザインをルーツとし、本来自らの所属を表すものである。そのため公の場でレジメンタルを用いる際には注意が必要であり…」

なんて小難しい話もありますが、それを意識している男性はあまり多くないのでそれは置いておきましょう。このレジメンタル、色の数や配置、線の細さ、間隔、ツヤの有無など、ごくわずかな違いで大きく印象が変わるため、定番ながら意外と難しいのです。

 (画像:AOKIウェブサイトより)
青ベースのレジメンタルは爽やかで素敵ですが…

若々しい印象のある青ベースのレジメンタルですが、ちょっとした部分の差で「なんか就活生っぽい…」と感じさせたりします。贈る相手によっては合わない可能性が。


もしレジメンタルを選ぶ場合は、このようなネクタイはいかがでしょうか。

イギリスの有名ブランド、Drake’sの逸品。
暗めの配色で、落ち着いた大人の上品さを感じさせるデザイン。こちらもやはりネイビーベースがおすすめ。


これまで見てきたレジメンタルは右側が上になるデザインでしたが、こちらは左側が上になるアメリカンスタイル。レジメンタルと区別してこちらを「ストライプ」と呼ぶ場合もあるようです。

アメリカンスタイルの代表格といえばBrooks Brothers。正面から見ると右肩下がりですが、締めた人からすると右肩上がりになるので、縁起が良くて好きという方も多いのだとか。

もっとゴージャスなブランド物を!と考えていたあなたへ…

せっかくのプレゼントなんだから、ちょっと奮発して豪華なブランド物を買いたい!と思っている方もいらっしゃるでしょう。

ラグジュアリーブランドのネクタイも決して悪くはないのですが、十分注意が必要です。例えばこんなネクタイ↓↓↓

(画像:ブランディアウェブサイトより)
ヴェルサーチです

…これはかなり極端な例ですが、ラグジュアリーブランドのネクタイにはえてして、こういうド派手なデザインが多かったりします。こういうネクタイが似合うのは、ある程度お年を召されて貫禄があり、地位もある方。あるいは『ナニワ金融道』に出てくるようなパンチパーマのおっさんとかではないでしょうか。

逆に、20代や30代の若手ビジネスマンでこれを使いこなせる方は、並外れたファッションセンスと胆力の持ち主に違いありません。

ここまで派手でなくても、ブランドのロゴが前面に出たようなデザインのネクタイは避けたほうが賢明でしょう。あくまでベーシックなデザインで、パッと見ただけではブランド物とは分からない。でも裏のタグを見るとブランド物で、かつ上質なもの。これくらいが良いと思います。


例えばこちらは、誰もが知る高級ブランド『ブルガリ』のネクタイ。パッと見た感じはシンプルですが、「セッテビエゲ」と呼ばれる昔ながらの製法で作られた、いかにも質の良さそうな逸品です。



ラグジュアリーブランドでなくても、男性に喜ばれるブランドは数多くあります。例えばイギリスの名門『アクアスキュータム』のネクタイなどはどうでしょうか。
ネイビーに比べると使えるシーンは限られますが、たまにはこんな可愛らしいチェックのネクタイもリラックス感があって良いと思います。

相手の年齢や立場、使うシーンを考慮しましょう

これは余談ですが、僕が新卒で入った会社の部長(当時50代半ば)は、よくルイヴィトンのネクタイを締めていました。

人生経験、社会人経験豊富で貫録があり、部長という立場。いつも着ているシャツも見るからに肌触りの良さそうなもので、だからこそルイヴィトンのロゴが目立つネクタイであっても嫌味にならず、とても格好良く見えました。

あなたがネクタイを贈る相手が上司やお父様で、貫禄のある方であれば、主張が強いブランドネクタイも良いかもしれません。

大切なのは、相手の年齢や立場、使うシーンなどを考慮すること。余談といいつつこれが一番大切なことだと思います。


最高峰の逸品をお求めならネクタイ専門ブランドを

もしあなたが大奮発して極上の逸品を贈りたいなら、前述のようなラグジュアリーブランドも良いですが、ネクタイ専門ブランドも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

代表格はイタリアの名門『マリネッラ』『タイユアタイ』。財界人や経営者、各国の首脳など、世界中のエグゼクティブに愛される極上のネクタイたちは、お値段も3万円前後。


バーゲン品のネクタイが30本買えるお値段ですが、百貨店などで見つけたらぜひ手に取ってみてください。そのしなやかさ、滑らかな手触りに驚くことと思います。

このあたりのアイテムを選んだのなら、くれぐれもラーメン屋では外してカバンに入れるよう、宣誓書を書かせましょう。



いかがでしたでしょうか。

ネクタイは世の中のイメージに反して難易度が高く、あまり強くおすすめはしません。ですが、上手く選べばとても喜ばれるプレゼントになると思います。

バレンタインデーだけでなく、間もなく入社式や大学の入学式のシーズンを迎えます。
これから大切な方のためにネクタイを選ばれる女性の皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。


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