コーヒー レビュー

【ラテアート入門】エスプレッソマシンBONMAC BME-100を素人目線でレビューします

投稿日:2017年12月1日 更新日:

皆さま、こんにちは。

僕がワーホリ生活で最初に訪れたメルボルンは、世界有数のカフェ文化を持つ街として有名です。
街中の至るところにカフェがあるのはもちろん、なぜか服屋さんの中にまでコーヒーマシンがあることも。


メルボルンでも指折りの人気店BROTHER BABA BUDANは、いつも人でいっぱいです。

メルボルンに限らず、オーストラリアはどこの街へ行っても、たくさんのエスプレッソマシンを見かけます。世界でも独特と言われる日本のコーヒー文化に慣れていると、オーストラリアのコーヒー文化はなかなか新鮮で、面白く感じます。

かく言う僕も、メルボルンで初めてエスプレッソマシンに触れる機会があり、そこでエスプレッソやラテの淹れ方の基本を少し勉強しました。
ラテアートも難しいながらも面白くて、何度かワークショップに参加したこともありました。

日本に帰ってきてからも練習したいなと思い、色々調べて買ったのが、BONMAC BME-100というエスプレッソマシン。家庭用の小型エスプレッソマシンの中でも手ごろな価格で、なおかつラテアートの練習に最適との意見が多いマシンです。

帰国して間もない今年7月にこのマシンを買ってから、なかなか上手く扱うことができず、これまで試行錯誤を繰り返してきました。最近ようやくこのマシンの特徴が見えてきた感覚がありますので、今回簡単にレビューしてみたいと思います。

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◆この記事をざっくり説明すると…

・「ラテアート入門機」BONMAC BME-100を素人目線でレビュー
・オーストラリアで使っていたエスプレッソマシンのご紹介
・BONMAC BME-100の特徴
・ラテアートが上手く出来ない。なぜだーーー
・スチーミングについての考察
・アートがうまく出来ない原因は、たぶんこれ。

 

オーストラリアで使っていたマシン

僕はオーストラリアでの2年間の生活を通じて、4台の小型エスプレッソマシンを購入しました。うち3台が同じモデルです。

なぜそんなに買いまくったかというと、街を移動する際に持ち運びができず、人にあげたり売ったりしては新しいものを買っていたからです。

そのマシンがこちら


(画像引用元:BIG W)

Sunbeam Piccolo EM2800というマシン、Sunbeamは他にもケトルやオーブントースターなど、家電製品を手ごろな価格で販売していて、量販店のBIG Wなどでよく見かけるブランドです。

《関連記事》
あなたも必ずお世話になる!オーストラリアの定番ショップ8選+3

価格は150ドル程度で、お世辞にもスチームは強くないものの、割とスチーミングしやすくて気に入っていました。また、どういう仕組か分かりませんが、起動から温まるまでが異常に早く、朝起きてすぐにコーヒーが淹れられるのも良い点でした。

ところがこのマシン、日本では販売されていません。ならば使っていたマシンを送ろうかとも考えましたが、日本とオーストラリアは電圧が違うので、スチームの威力などを考えると昇圧器をかませる必要がありそう。ということでこのマシンの日本での使用はあきらめました。

日本で買えるおすすめのエスプレッソマシンらしい

そこで色々と調べたところ、日本で手ごろな値段で買える小型エスプレッソマシンの中でもおすすめの機種として名前が挙がっていたのが、このBONMAC BME-100でした。
BONMACは主に業務用のコーヒー用品を扱っているブランドのようです。

日本ではまだまだエスプレッソよりもドリップコーヒーのほうが主流ですので、家電量販店などを覗いてもあまり見かけませんが、例えばアマゾンだと1万円程度で購入することができます。

見た目はチープですが、スチームの威力がとても強く、ラテアートに必要ななめらかなフォームが作りやすいとのクチコミでした。

買ってみた。

こんな箱に入ってきます。

ポルタフィルターはシングル用とダブルショット用の二つ。他に簡易的なタンパーの付いた計量スプーンが付いてきます。

スチームワンドの先には、カプチーノ用のアタッチメントが付いていますが、ラテアート向きのきめ細かいフォームを作るには無いほうが良いようなので、これは普段外しています。

その他に準備するもの

付属のタンパーはかなりチープで使いづらいので、タンパーは別途購入したほうが良いと思います。51mmの径のものを買うとほぼぴったり収まります。


ぴったりしたタンパーを使うとなんとなくテンション上がりませんか?


ステッカーは某バリスタさんの真似です。

ミルクピッチャーは付属していないので、こちらは私物の12オンスのもの。シドニーのキッチン用品店で買ったものですが、日本で買えるものだとラトルウェアなどが有名でしょうか。この辺りは好みですが、あまり大きなピッチャーだとパワー的にミルクが混ざらないのではと思います。

あとは余裕があればノックボックスなどを買っても良いと思います。

淹れてみた。

さっそくエスプレッソを淹れてみます。

豆はカルディの「MILD KALDI」を、お店で一番細かく挽いてもらいました。安くて美味しいので気に入っています。

抽出されたエスプレッソがこちら。

こちらで、ラテアートに挑戦してみたのですが…

…あれ、全然できない。。

何度も試しましたが、いまいち上手くいきませんでした。
どうもモッタリした感じだったり、ミルクが上手く流れなかったりで、とにかくきれいに描けません。

スチーミングしてみた。

ラテアートで一番難しい工程がこのミルクのスチーミングかと思います。

このBME-100というマシンは、家庭用の小型モデルの中では特にスチームの威力が強く、ミルクの攪拌がしやすい→ラテアート向きのなめらかなミルクフォームが作りやすい との評判でした。

しかし、どうもこの強力なスチームが上手く扱えず、買ってしばらくの間は泡だらけでモッタリしたフォームばかり作ってしまっていました。そのフォームでラテアートを描こうとしても、ブツブツで汚いコーヒーになってしまいます。

業務用の大型マシンでも、スチーミングする前に一度空ぶかしをしますが、このBME-100は特にスチームワンドに水滴が溜まりやすいような気がします。それをしっかり抜いてやらないと、一瞬でミルクが泡だらけになってしまいもはや挽回不可能に。

僕は一度紙コップを下に置いてスチームを空ぶかししているのですが、この時紙コップの中に水が叩きつけられるような感じの場合は水滴が上手く抜けていません。上手く抜けていると、シューっという軽い音とともに蒸気だけが抜けていきます。


わかりづらいですが、こんな感じになっていればOK


これは失敗。空気が入りすぎです。

僕もそうなのですが、ピッチャーの注ぎ口をスチームワンドに当ててスチーミングしている方は、写真の矢印の部分が滑りやすいので要注意。ここが滑るとミルクに一気に空気が入ってしまい、無残なフォームになってしまうことがあります。

スチームワンドは最初ミルクのやや深めから初めて、ゆっくり泡を作った後は、角度をつけつつあまり深く差し込まないようにすると良い結果が得られるような気がします。

スチーミング開始から温まるまで、1分半ほどかかりました。業務用の大型マシンには20秒もかからず温まるような強力なものもあるので、それに比べればゆっくり。しかし家庭用マシンとしては十分な威力と言えると思います。残った泡はしっかりピッチャーを叩きつけて潰しましょう。

ラテアート失敗の原因はミルクか?エスプレッソか?

そんなわけで、しばらく試行錯誤していたのですが、一向にうまくいきませんでした。
そこで、試しにエスプレッソではなくチョコレートパウダーを溶かしたもので試してみました。


オーストラリアではスーパーで普通に売られているチョコレートパウダーですが…
(Kazukiくん写真提供ありがとうございます)

主にチョコレートドリンクの粉を使うのですが、オーストラリアではスーパーで普通に売っているこれが、日本ではなかなか売られていません。


今回はカルディで見つけた、こちらの商品を使うことにしました。市販のミルクココアなどでもたぶんいけると思います。

本来は一袋とお湯だけで一杯分のドリンクを作るものなのですが、これを袋の1/4~1/3程度カップに入れ、お湯で溶かしておきます。これをエスプレッソの代わりとします。


寮でやっているので、周りが汚くてすみません

そこそこ上手くいきました。
ということは、どうもエスプレッソが原因っぽい。

下手ですが、このくらいならなんとか描けました。

色々調べてみたところ、ある方がこのマシンに関するレビューを書いているのを見つけました。
それによると、どうもこのエスプレッソの表面に浮いているクレマ(黄色っぽい泡)…というか、「クレマ風の何か」に問題があるっぽい。

この泡が一見クレマのように見えるのですが微妙に違っていて、どうも滞留しづらい。つまりミルクが上手く流れなくて、アートが上手くいかないことが多い印象なのです。

こちらがBONMAC BME-100のフィルターの中なのですが、どうもこの小さな穴で強制的にエスプレッソを泡立ててできたのがあの「クレマ風の何か」らしい。

ブログ主さんも仰っていましたが、クレマは豆の鮮度やタンピングの力具合などによっても変わるものなので、強制的に作るものではありません。

そして、業務用の大型マシンで抽出したエスプレッソを見ると、このクレマがもっとトロッとしているんです。
(ただし小型マシンでこのトロミのあるクレマを出すのはけっこう無理があるみたいです)

そのブログを書いた方は、別売りのフィルタを改造して抽出を試みていましたが、なかなか大変な作業のように思われました。

このマシンの位置づけ

そこで僕は、このマシンに関しては、


ラテアートの練習をするときはエスプレッソを使わない!

当面これでいこうと思います。

エスプレッソのほうですが、どうもラテアートは上手くいかないのですが、味としては普通に美味しいコーヒーが淹れられます。約1万円という価格を考えると十分遊べますし、もう100杯以上は淹れたので元はとれたと思います。


ドリップコーヒーでもいけますが、薄すぎるので飲むためというよりは練習用と考えたほうが良いかもしれません。まだ試していないですが、インスタントコーヒーを濃い目に作ったもののほうが良さそうです。

今回のまとめ

ということで、今回のまとめ。

あくまで個人的な感想ですが、このBONMAC BME-100は…

・ラテアートの練習はできる(ただしエスプレッソを使うと微妙)

・エスプレッソは割と美味しいものが淹れられる

・価格が安いので、気軽にチャレンジできる

という結論に至りました。

僕は素人なので、プロの方や熟練の方にとっては間違った部分も多いかと思います。どうか多めに見てやってください。

初心者の方のエントリーモデルとしては、値段が安いのもあってけっこう遊べるマシンだと思います。

より高度な練習をしたい方や、クオリティを求める方には、、どうでしょうか。3万円くらいまでの価格帯だとどれもあまり変わらないという意見も聞きますので、ASCASO DREAMRancilio SilviaSimonelli OSCARⅡあたりが候補になるでしょうか。

オスカー2までいくとこのBME-100の30倍近い値段になってしまうので、さすがに気軽には手が出せませんが、いずれ触る機会があるといいなと思っています。

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