皆さま、こんばんは。
以前の記事で、アリススプリングスにあるアボリジナルアートのギャラリーをご紹介しました。
《関連記事》
アボリジナルアートを買おう。アリススプリングスのおすすめギャラリー3店
砂漠の町の一大アートイベント『Desert Mob』へ行ってみよう
アリススプリングスの町ではギャラリーの他に、アーティストから直接作品を購入することもできます。今回はその方法をご紹介します。
方法っていうほどのものではないんですが…
はい。方法といっても、アリススプリングスの町中にはけっこうアートを売っているアボリジナルの人がたくさんいるのです。特にギャラリー編でも登場したTodd Mallという道では、天気の良い日はかなりの確率で絵を並べている人がいます。
アリススプリングスに住んでいれば一度は、いや下手すると毎日通るのがこの道。
価格は人によって、またサイズによっても違いますが、小さいものだと30ドル程度からあります。
歩いているときや、オープンテラスのカフェでコーヒーを飲んでいるときなど、向こうから「買ってくれないか?」と話しかけられることも多いです。作品が気に入ったら金額を聞いてみても良いでしょう。
どんな人がアートを売っているの?
町でアートを売っている人は、いわば「市井のアーティスト」とでもいうべき無名の存在であることがほとんど。しかしその作品には、有名アーティストのものとはまた違った味わいがあります。
お世辞にもあまり売り方が上手でない人も多く、押しの強い人もいればあんまり商売っ気のない人もいます。
「Emu Dreaming」by Christine Bolson 45×45
2016年7月にアリススプリングスの町中で直接購入。非常に丁寧に描かれた、良い作品でした。
すでに木枠に張り付けられていましたが、日本へ送るために一度取り外しました。
ギャラリーに作品が並んでいるような有名なアーティストから直接アートを買うことは、コネクションがない限り不可能に近いです。しかし世界中で作品が売れているような名アーティストが、ごく普通に歩いていたりするのがアリススプリングスという町。運が良ければお友達になれるかもしれません。
直接買う際のポイント
アーティストから直接購入する際、ぜひ押さえておきたいポイントがいくつかあります。
1.タイトル
2.作品の内容・ストーリー
3.作者名
4.作者の出身地・言語
これらを可能な限り聞いてメモしておくと、整理する際に便利です。
また、できれば裏にサインを書いてもらうとよいでしょう。
英語があまり得意でない方も多いので、全てを聞き出すのは難しいのですが、サインペンなどを持参して、
「タイトルとサインを書いてもらえますか?」
などとお願いしてみるといいと思います。これが無いと後々、内容不明・作者不明の絵になってしまう可能性が。
高齢のおばあちゃんなどは特に、アルファベットを書き慣れていないっぽい人も多く、サインをもらったものの後から判別できないことも…
アボリジナルの人は名前が難しい人も多いので余計に。
町中で作品を買った際に書いてもらったサイン。
恐らくMarilyn Kumantjaraと書いてあります。この作品についてはちょっとしたエピソードがあるので、後日ご紹介します。
また、可能なら作品を持ってもらい、写真を撮らせてもらうと良いと思います。
写真を撮ってもいいですか?と聞くと、大抵は撮らせてくれます。
アリススプリングス以外でアートを買える場所
アリススプリングスの町では絵を売っている人を日常的に見かけますが、大都市ではそういった機会はあまりありません。
アボリジナル・アーティストから直接アートを買ってみたい方は、ウルル(エアーズロック)へ行く際も狙い目です。ウルルにはサンセットを眺めるポイントがあり、そこには毎日ツアーバスでたくさんの観光客が訪れるので、それに合わせて地元の人たちがアートを売りに来るのです。
日が落ちるとともに段々と色が変わっていくウルルは、まさにオーストラリアのシンボル。
サンセットが終わって観光バスが帰ってしまうと、おばちゃんたちも帰っていきます。まさに短期決戦です。
ウルルの周辺に住んでいる先住民はアナングと呼ばれるグループの方たちですが、アナングの作品を手にする機会は意外と少ないです。ウルルの隣にあるカルチャーセンターにギャラリーがありますが、けっこう値段が高いのでなかなか手が出ません。
ウルルへ行った際には、地元アーティストから直接アートを買うのはけっこうおすすめ。
ウルルのサンセットビューポイントで作品を買った際の写真。右が筆者でございます。
「写真撮っていいよ!もちろん買ったらだけどね!ガハハハ!」みたいな、豪快なおばちゃんでした。
その他では、オーストラリアを縦断するスチュアート・ハイウェイ沿いに点在するロードハウスやガソリンスタンドなど。車で旅をしている旅行者や、長距離バスなどが休憩のために立ち寄るので、ここに売りに来ている人もたまにいます。
「Water Hole/Bush Seed」by Rachael Dinnie 57×24
アリススプリングスから北へ300kmほど、Wycliffe Wellという場所の宿泊施設兼ガソリンスタンドで買った作品。作者は近郊の小さなコミュニティに住んでいる人だそうですが、このコミュニティの作品はギャラリーでは見たことがなく、非常に珍しい作品。
◆
いかがでしたでしょうか。
無名のアーティストの作品にもなかなか味わいがあり、額装すると一気に雰囲気も良くなります。
アートとしての市場価値などは気にせず、自分の好みで気に入った作品を探すのが良いと思います。手ごろな作品も多いので、おみやげにも良いかも。
皆さまもぜひ、お気に入りの一枚を見つけてください。
《その他の関連記事》
・【ワーホリの方向け】アリススプリングスの仕事情報
・豪州先住民の呼称について
《Twitter》
当ブログのTwitterページができました。
最新の更新情報ほか、ブログ内では書けない情報や愚痴、お国自慢など。
Twitter:ちょいとお待ちよ、車屋さん!
《Facebook》
当ブログのFacebookページです。
「いいね!」して頂くと最新の更新情報をご案内します。ぜひよろしくお願いいたします。
※個別のお問合せ等はこちらまでお願いします※
utaukurumaya@gmail.com
にほんブログ村 いつもお世話になっております。